2008-03-16

バッハの音楽会

漸く春になりました。
4月13日、浜離宮朝日ホ-ルでの音楽会も迫ってまいりました。
バッハの音楽も漸くそろそろ扉を開いて、戦いも本格的になったと言えましょうか。
先日 NHKのBSハイビジョンで、アバードの指揮したバッハのブランデンブルグ協奏曲の6曲全曲を聴きました。バッハは夢中の私でも最初は全6曲なんてしんどいなと思ったのでしたが、それはすばらしいものでした。私は「音楽を聴きたいって なんでしょう?」というトークコンサートのシリーズをやっているのですが、この放送では音楽がこんなにも楽しくて嬉しいものだとは思っていなかったと頭を殴られたような気がしました。 構成をというと一楽器一人、もしくは二人といった少人数で、それにソロの弦楽器や管楽器、それにチェンバロが加わっています。その一人一人が音楽をやっていることが嬉しくてたまらない という風情なのであります。身を引くかと思うと乗りだし 音楽と体が一緒に波打ち、そして激しいところになると音楽が荒れ狂う怒涛のごとく、楽器の間を逆巻いて流れていきます。その流れは舞台に溢れ、聴衆に襲いかかります。 そして音楽家は本当に嬉しそうで、私はこれこそ音楽だと思わずにはいられませんでした。興奮して大拍手する聴衆を そうだ そうだ と一緒に感激しておりました。
4月13日は私もこんな嬉しいバッハを弾きたいです。そして皆さんも聴きに来て応援してくださいね。

室井 摩耶子

※4月13日のトークコンサートは骨折のため 延期になりました。
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