2020-10-24

 世の中が寒くなったと思ったらロコモ台風が世界中を吹きまくって、そこいら中をロコモ空気にしてしまいました。私は体調がすぐれず部屋の中に居っぱなしですが、それでもそのロコモ空気が部屋の空気を重くして私の周りに立ち込めているのを感じます。
でも2・3日前 毎週往診してくださるお医者様にふと思い立って「ピアノを聴いてくださるお時間おありですか?」などとベートーヴェンの月光ソナタを弾いてお聞かせしたのです。ピアノのキーの嬰ハ短調の三連符に指をまかせた瞬間 Beethovenの魔法の音の詩の幻想が空気中に漂い始め、私は身も心もこのピアノの音にしびれてしまいました。Beethovenの音の詩の音楽!!そして弾き終わった時そのお医者様はすごい拍手とともに「室井先生のピアノの音は本当に優しい」とおっしゃってくださり私はこの言葉に本当にピアニスト冥利を感じたのでした。

音楽って本当に素晴らしいですね。

先生もとても嬉しそうに次の診療に足を運ばれ私は瞬間コロナのことなどどっかにすっ飛ばしました。そして”うれしい”の気分にひたることができました。

室井 摩耶子

2020-10-17

 ご無沙汰いたしました。

9月11日に日経ホール500回記念の音楽会に呼ばれて”エリーゼのために”を解説付きで弾いてきました。

あの曲は分析してみるとベートーヴェンの魔法の音楽語が「本当?」という不思議な美しい幻想に満ちているので、あの曲を弾くたびにベートーヴェンって天才だなぁと思いこんでいます。音楽会も5人の錚々たる演奏者たちでお客さんも大変喜んでくださいました。

室井 摩耶子