2006-10-12

前回の続きを・・・ PART2

「ピアノを弾いているシーンを」ということで私も今夢中になっているモーツァルトのAdagioの楽譜を広げました。モーツァルトは使う音符が少ないので、それで演奏するのが難しくなるのですが、この曲の最初の3つの音など一曲全部の楽曲の思想を暗示してます。どういう響きがその流れを表現するのかお話しながら音を出したのですが、スタッフの皆さんが耳を傾けてうなずいてくださったり笑ってくださったり、ピアノの下にひざをかかえて座り込んでいる助手の方まで眼を輝かして聴いてくださっているのを見て、私も本当にうれしくなりました。
でも皆さん、考えてみてください。7時間のビデオを4分半に縮めるのですよ。
私はちょっと緊張気味だったディレクターが大きいノートを抱えて実に当を得た質問を次から次えと繰り出していたのを思い出します。私も時々インタビューを受けるのですが、質問と答えというものは結構難しいものです。これだけの人数と時間とをかけて制作されるテレビというものに私は今までとはちょっと違った思いを抱くようになりました。
そしてビデオの山を踏み分け踏み分けキャリアを作っていくあの若いディレクターに幸あれと祈りたい気持ちです。

10月21日の音楽会まで、ブログは冬眠します。
皆さんお元気で! お忘れなく。

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