2014-07-11

この間、何かの本を探していたら紀伊國屋の包み紙でカバーされた「ピアニストの思考」(福田達夫著)という本をみつけました。昔私は包装紙で本のカバーを作ってました。成程(1989年11月20日第一刷)とありましたから、恐らく出版された直後に手に入れたものでしよう。 開いてみると、仲々面白そうなタイトルが並んでいたので目を通してみました。すると中に書かれた内容が丁度私がもっている思考方向とよく似ているし出てくる問題提起をしている音楽家達がシエナーベルだのランドフスカ、エドウィン・フイッシヤー等となつかしい名手の名前がずらっと並び、興味津々でよみふけってしまいました。それは昔の事(25年前に書かれたもの)を思い出して懐かしむというのではなく、今の考えとして私の中で生々としている事が多くあるので一寸びつくりしています。
私は今でも“ステージ上のピアニスト”と云う地盤の上に生活のベースを置いていますので一日一日が全く音楽の中で生活しています。音楽が私の中で息づいていると云っても良いでしょう。そう云うことでこの名手達の名前も“昔のエライ人”の世界に存在するよりは今の私の中でその音楽に囲まれて息をしていると云った方が正しそうです。

つづきは今度お話しします。

室井摩耶子

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