2015-10-17

音楽って面白い。



1ヵ月程前“室井先生を囲むコンサート”が開かれました。
この演奏会は昔のお弟子さんたちが10人ほどで開いてくれるコンサートなのですが 私はこの演奏会をとても楽しみにしてます。というのは出演してくださる方たちがもういい歳でそれぞれが国立大学の教授だったり音楽家として一家を構えてコンクールの審査員であったりで、私は当日どんな音楽を聴かせてくれるかを客席にテンと座り込んでいるだけです。
ところが聴いていると、それぞれが結構上手に弾いてくれて、その人が今どんな境遇でどんなことを思いながらその音楽を奏でているか、それぞれの味を出す演奏をしてくれるのです。だから聴いていてその味の違いがとても面白いのです。聴いていてくださる方のおひとりが “わたしは音楽のことはよくわかりませんがとても面白くて席を立つ気がしませんでした” とおっしゃってくださいました。
音楽ってなんと面白いものでしょう。私は人間として生きる喜びのこういった経験をするたびに音楽家でよかったと心から思うのです。
室井摩耶子

3 件のコメント:

  1. チンジャオ11/07/2015

    東京在住の頃は演奏家を聴きによく行っていたのですが、田舎に引っ越してなかなかいけなくなりました。
    約30年前、東京に転勤して知り合ったピアノ調律師の先輩が「昭和天皇の御大典のピアノ」を所有しておられました。
    その後、ムジカノーバ誌のエッセイで室井先生が幼いl頃に同じピアノを弾いておられたとかかれており、先輩は入手先を教えてくれませんでしたが、ひょっとしたら先生のピアノが今は先輩の元にあるピアノではないかと思っておりました。
    一昨年、その先輩が亡くなられ奥様がピアノを処分したい意向とのことで、小生が譲り受け今は熊本にあります。
    「ヤマハ草創 譜」という本に御大典ピアノは4台現存すると書かれてるいますので、その内の1台が先生が所有されていたピアノかもしれません。ちょっとした情報でございます。

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    1. チンジャオさん、コメントありがとうございます。

      私の第一号ピアノの情報 うれしく拝見いたしました。蓋が折り畳み式で小さく格納され、その上に斜めに鏡板が楽譜のためにひらいてきて、その鏡板には鳳凰が向かい合って浅彫りされていました。多分10才くらいまで弾いていたと思いますが、もしお宅のピアノがそうでしたら、とても懐かしく思います。その後、東京大空襲もあり古くもなって、もう見ることもないと思ってました。
      もし熊本にお持ちのピアノが御大典記念のピアノでしたら写真でも撮ってお送りいただけたら本当に嬉しいことでございます。

      室井 摩耶子

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  2. チンジャオ12/18/2015

    こんにちは。
    大変遅くなりましたが、ゼール音楽事務所気付で写真を郵送させていただきました。

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