2008-05-21

こんにちは


いま ケガのためピアノ休業です。その隙間をぬって今までの原稿を整理しています。間もなく本が一冊できる予定(?)。
原稿枚数が足りないよーと言われてオジオジしてます。
間もなく体調も整うでしょうから8月30日の音楽会へダッシュ!というところでしょうか。。。
また近々よいお便りをいたします。

室井摩耶子

2008-05-06

ご無沙汰しました

すっかりご無沙汰いたしました。
4月初めに机に胸をぶっつけて肋骨にひびが入ってから1ヶ月経ちました。これは自然治癒を待つより仕方なくヤレヤレという時を過ごしました。
でも割りに自然治癒力の強い私は約3週間で再びピアノの世界に戻れました。その間に庭は春爛漫でシンビジュウムが40本近くの花を咲き盛っており 君子蘭も4本の花芽を力強く伸ばし自己主張を誇っています。モッコウバラは黄色い花壁をつくり陽に当たると眩しいばかりです。
その中でピアノの弾けない私は一寸ばかり腐っていましたがもう平気です。
このところ家のテレビもデジタル放送に対応してデカクなりました。DVDに録画できるので喜んでおりますが 何しろキカイオンチの私ですので 再び録画のお目にかかるのに30分ぐらいかかってしまいます。そのうち慣れてきたらDVDの感想などお送りしましょう。
室井摩耶子

2008-03-16

バッハの音楽会

漸く春になりました。
4月13日、浜離宮朝日ホ-ルでの音楽会も迫ってまいりました。
バッハの音楽も漸くそろそろ扉を開いて、戦いも本格的になったと言えましょうか。
先日 NHKのBSハイビジョンで、アバードの指揮したバッハのブランデンブルグ協奏曲の6曲全曲を聴きました。バッハは夢中の私でも最初は全6曲なんてしんどいなと思ったのでしたが、それはすばらしいものでした。私は「音楽を聴きたいって なんでしょう?」というトークコンサートのシリーズをやっているのですが、この放送では音楽がこんなにも楽しくて嬉しいものだとは思っていなかったと頭を殴られたような気がしました。 構成をというと一楽器一人、もしくは二人といった少人数で、それにソロの弦楽器や管楽器、それにチェンバロが加わっています。その一人一人が音楽をやっていることが嬉しくてたまらない という風情なのであります。身を引くかと思うと乗りだし 音楽と体が一緒に波打ち、そして激しいところになると音楽が荒れ狂う怒涛のごとく、楽器の間を逆巻いて流れていきます。その流れは舞台に溢れ、聴衆に襲いかかります。 そして音楽家は本当に嬉しそうで、私はこれこそ音楽だと思わずにはいられませんでした。興奮して大拍手する聴衆を そうだ そうだ と一緒に感激しておりました。
4月13日は私もこんな嬉しいバッハを弾きたいです。そして皆さんも聴きに来て応援してくださいね。

室井 摩耶子

※4月13日のトークコンサートは骨折のため 延期になりました。
最新の情報は
http://naks.biz/muroi/ でご確認ください。

2008-02-11

バッハの世界

相変わらずバッハの世界に浸っております。
ジャズにまでアレンジされるバッハの音楽はそこまで抱えこめる奥深さ、幅広さを持っているもので、やればやるほど視野が広がり毎日ため息をついています。音というものの持つ原理的な要素を、バッハはそのまま差出し、まるで天空に輝く星のようにそれをぶちまけてくれます。聴く人はそれを愛の哀しみや歓び、深海にひそむ脅威や深い森の暗闇の覆いかぶさる様な神秘さや、とにかくありとあらゆるものに振りかえて心に受け止めるのです。演奏するほうは美に対する鋭い感受性、ファンタジー...とあらゆる能力を結集して音楽をダイヤモンドのように削り上げ、磨き上げなければならない。いうなれば音楽に対してそれだけの責任を負わされているということでしょう。聴きに来てくださった方たちが ああ幸せな時をもったと歓びを感じていただける音楽まで、バッハと会話をしながら毎日を続けます。それはそれなりに本当に嬉しいことですが......
室井摩耶子

2008-01-16

今年もよろしくお願いします

今頃もう明けましておめでとうございます でもないのですが、お正月は北海道札幌に遊びに行ってきました。いつも老夫婦だけで静かに暮らしている方達なのに子供夫婦、そして二人の孫と私をふくめて7人の大家族になり テンヤワンヤの大騒ぎとなりました。大家族という生活状況に慣れてない私にとっては 1歳9ヶ月から4歳、30歳代40歳代、70歳代、そして86歳という構成は、人間の成長図鑑を見ているようで本当に面白い経験でした。1歳9ヶ月の妹はお兄ちゃんのやることなすことをみようみまねでどんどん人間の生活状況を学習していくし(その速さといったら!)、お兄ちゃんは雪かきしなくちゃと一人前に雪かきスコップをもって外に飛び出し植木の間を縫って迷路を作るし、いや賑やかでした。

さてこれから私はもっぱらバッハ語の世界との付き合いですが勉強すればするほど緻密で複雑で巨大な美しい建築物みたようです。そのなかを圧倒されながらさまよい歩いているようなものです。音を使ってこんなに思う存分あらゆる情感を描き出せるなんて あんなにいかめしい肖像画しかないバッハ爺さんは実は幸福で幸福でニヤニヤしながらこれらの曲を書いていたのではないかと一寸妬ましくなりました。でも音楽会では皆さんとご一緒にそこここを闊歩しながらバッハの世界を堪能したいですね。

室井摩耶子

2007-12-26

バッハ語

 ブログを開けてみたらいつの間にか1ヶ月経っていました。その間 何人かの方に書き込みを頂きました。お返事を書こうと思いつつピアノと大格闘をしてまして失礼しました。
12月16日はバッハを弾いたのですが堅苦しいバッハが結構楽しかったようで、後で皆様から感激したとかバッハを見直ししたとかのお便りを頂きわたしの方が嬉しく感激いたしております。云うなれば目下バッハ語に夢中です。来年4月13日の「バッハの物語」のためにスケジュールを空けておいてください。

良いお年をお迎えください。
室井摩耶子

2007-11-15

バッハ

 10月半ばに庭で時ならぬ“月下美人”が1輪 花をつけました。珍しいので写真に収めておきました。

 さて私のピアノ日記は 目下バッハにはまっております。
改めて弾いてみますと バッハが思いもかけずデリケートでエレガントでビックリしました。それに平均律から3曲弾くのですが各々そのキャラクターがあまり違うのでそれも大きな驚きでした。いつも何か“新発見”です。また“フーガ”という方式も、今までハッキリしていなかったのが、段々その姿を現し 嬉しいけれど勉強が大変で大苦労しています。 でも素敵な音楽が出来上がるとバンザイです。
本番は12月16日です。おたのしみに!!
室井摩耶子

2007-10-17

深夜便 PART2

 9月29日の深夜便に対して沢山の方に感想を頂いてとても嬉しく思っております。
 昔のおてんば物語(いまでもその気配は残っておりますが)自分でもよくやってくれるよ…と思います。でも名誉のために申し添えますが、風邪などひいて寝ているときなど、とても大人しく何の物音もしないので、母が死んでいるのではないかと部屋を覗くと、こちらを向いてニコッとしてくれて…等と話してくれたものです。

 深夜便ではアナウンサーの方がとてもよくリードして下さって楽しくお喋りできました。その中で〝音楽は会話〟とお話ししましたが、よく意味が通じなかったようです。後半になって、漸く主題がソプラノに出てきたり、その答えがバスに出てきたりの会話です。
音楽は〝せりふ〟のやりとりでいつも次から次へと会話が流れているという…
と言いたかった私の意思がはっきりしたようです。
お喋りのくせに舌足らず。おゆるしください。

ではまた。今度は今大仲良しになったバッハの話をしましょう。
室井摩耶子

2007-10-08

秋 第1号たより。

 朝、窓をあけて新聞を読んでいましたら何か良いにおいが漂ってきました。金木犀(キンモクセイ)の香りです。外に出てみると2本の金木犀の枝もたわわに花いっぱいでした。
さて、9月29日のラジオ深夜便の写真が届きました。夜11時10分から12時25分までおしゃべりしていたのですが、どうやら私のお茶目さん時代の武勇伝がひどくみなさんにショックを与えたようです。というのは、小学校2年生の頃、乗ってきた電車の先取りをして踏切に踏み込んだ途端、ちょうど来た下り電車と登り電車の間で立ち往生したというわけです。
スタジオのなかにいるのは生き延びた貴婦人ですが、どうも今でもピチピチのいたずらっ子のくせが残っているようで何かで大笑いをしているようです。

深夜便のお話は また今度。。。

室井摩耶子

2007-09-22

今日は大丈夫

 この間はみんな何処かにいってしまいました。
そんなあ!ということで、今日はとばかり腕を振るいました。出来たあ!ということで写真を載せます。家のペチニアきれいでしょう。
来る9月29日NHKのラジオ深夜便で23時10分からです。これは収録ではなく生トークですのでドキドキハラハラです。さて、何が起こりますやら。。。
間でCDがチョッピリ入りますので聴いてください。
室井摩耶子

2007-09-18

写真喪失

 先日、浜松へいってきました。アリバイ写真を撮ってきて意気揚々と家で印刷しようと思ったら、なんと!何にもでてきません。家の怠けものパソコン 全部呑み込んでしまったようです。まあ無くなったものは、しょうがない。(私がわるいんじゃないカナ?)
又 今度。

MayakoMuroi

2007-08-28

モーツァルトの真髄

 爽やかな軽井沢から蒸し暑い東京に帰ってまいりました。
軽井沢では軽井沢八月祭りに〝モーツァルトの真髄〟というタイトルの元にモーツァルトを弾いてまいりました。軽井沢はさすがに空気が乾いていて、そよ風が涼しいし そこで伸びている木々が明るく緑に輝いていました。場所は大賀ホールというソニーの大賀さんが創った五角形のホールで座席の真ん中から天井を見上げると天窓を通って日光が大の字を描いていました。意図したのかそうでないのかは私は知りませんが、大賀さんのちょっとしたイタズラっ気を感じて、ニヤっとしてしまいました。
お客さんは入口に溢れていて、夏の避暑地というのはこんなものかと感心して眺めていました。でも音楽会が終わって外に出るとたくさんの方々が「よかったですよ」「モーツァルトっていいですね」とおっしゃって握手を求められ、いつもは音楽会などに特に行こうとは思わないような、フラッと入られたお客様に「あ、モーツァルトの音楽ってなかなか良いね」という楽しい時をプレゼントすることができたと、私も大変うれしく思いました。

写真は大賀ホールの前とホテルのお庭の散歩と楽屋風景。



2007-07-20

あたらしいCDのこと

今年2月10日の音楽会のライブCDができました。題は「魂のMozart」です。前のに引き続いてMozartの特集になりますが、音楽というものは面白いもので、その時々で色々な姿を現してくれます。
私も長い間生きてきて,この頃楽譜の中に作曲家の深い音楽の思想を見るとき、私は本当に長く生きていてよかった、そして健康に恵まれそれを音として表現することができるのは何と幸せなことだろうとつくづく思う毎日なのです。
 さて、このアダージオK.540は、ここ1年ほどぞっこん惚れ込んで磨きに磨いて弾きこんだ曲です。最初の単音の3つの音によるテーマにはMozartの慟哭の思いが詰め込まれています。このテーマは曲の至る所に出てきますが、それは 時には隠された焦燥、時には暗闇の中でのつぶやき、涙さえ拒絶する哀惜の情と、その場その場で色合いが変わります。
私はこの人間の醍醐味にあふれた〝響き〟を持つ音楽に本当にたくさんの勉強をさせていただいたと思います。その場その場でそれぞれの極めつきの〝響き〟が要求されるのですから…。だから「ピアノの演奏を聴いているというより何か話しかけられているよう…」とか「長い人生に蓄積したものがピアノの音から立ち昇ってきますね」あるいは「Mozartと室井摩耶子との会話」「3日間もa-mollのソナタを繰り返して聴きました…」などと言ってこられるのを聞きますと私は本当に嬉しいのです。では「どんな曲?」と聞かれると私は「まぁ聴いてみてください」というよりほかありません。

きょうはCDに興奮して再びアダージオに振り回されました。

また今度…。

2007-06-26

演奏旅行日記

 ようやく九州の演奏旅行を終えて帰ってきてホッとしているところです。わが庭は梅雨ざかりで紫陽花がここぞとばかりそのエネルギーを花鞠のまろやかさに力いっぱい押しつけています。そして鮮やかなしそ色のペチニア。まるで掴みつけたように山盛りです。お花屋さんのかどに立って「買えば1万円以上よね」などと値段表を眺めてほくそ笑んでおります。
 九州からの帰りは、3週間前の転倒事故で まだびっこをひいていたのでシルバーシート扱い。羽田空港の端から端まで車椅子に乗せていただきました。でも行きがけに2人乗りのモーター付き車椅子を見ていたので あれが迎えに来てくれるのかと楽しみにしていましたのに、来たのは人力車椅子。野次馬マヤコさんも押してくださるスチュワーデスさんにひたすら恐縮恐縮でした。
でも演奏会は大成功でした。ピアノの音がどんなに違う「ひびき」を出せるかに主題をおいてお話したのですが、お客様は各曲(ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームス)がそれぞれの本当に違った音で演奏されたことに感銘を受けられたようです。まぁそう簡単に言いますが、作曲者がその音に込めたもろもろの感情、そして哲学などを読み取って、それを表現するのはピアニストにとってはそう簡単ではありません。けれど音楽会のステージで、実際の音としてこう弾けばこのような音がする。このような音がほしいときはこのように、と目の前で実演するとそれは本当に良くわかることのようです。そして、すぐ後にその響きで物語(演奏)が始まるのですから...。
ベートーヴェンのソナタ“月光”の一楽章など、楽章中に続くあの三連音符がなんという静けさを作り上げていることでしょう。そしてピアニストはその静けさが作り出される“響き”を自分の指先で生み出すのに、本当にデリケートな神経と集中力を注がなければならないのです。それだけに出たその響きに、聴いてくださる方たちが感動してくださったとき、(それはステージにビンビン反応してきます)私は本当に嬉しくてたまらないのです。音楽ってなんて素晴らしいのでしょう!人間万歳!って叫びたくなります。続きはまたこんど…。

2007-04-24

お久しぶり

 折角はじめたブログも音楽会に阻まれてトギレトギレになってしまいました。
4月18日はお誕生日で85歳が86歳になり あ、年をとったなあ ナンテ しょけこんだり、 あ、もうこれで年のことは一切“忘却の彼方”へしようと考えたり・・・・・というところです。
面白いもので、音楽会が終わって数日後、今ひいたばかりの曲が懐かしくなり、弾いてみると、またまた新しい発見がニョキニョキ出現します。ああ、こんなことだったのか、ここはこうあるべきだ、などとピアノをなでたり、さすったり・・・・・
新しい音に胸がワクワク。そして反面、なぜこんな事に気付かなかったのかしらとチョッピリ悔しかったりです。
だから簡単に三途の川を渡れないんです。

 今、家の庭にはシンビジウムが花盛り。なにしろ一株に十三も花枝がついてケンラン。それが5株もあるんですから。。。しかも一年中 外に出しっぱなし。植え替えも何もしてやらないのに、私と似てたくましく生命を誇るのですから、、、お友達が皮肉 交じりに「訓練されちゃったのね」とおっしゃるのも「そうそう」と肯定する以外はありません。花屋さんで作り上げられた“淑女”とは違ってピカピカ自然の美を謳い上げて、私も毎日 眺めてはニコニコしています。
だから簡単には三途の川を渡れないんです。
私の長寿の秘訣でしょうか。
今日はここまで。

2007-01-06

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。そろそろ、音楽会も近づいてきました。ようやく私のMozartさんもお親しくなってきて、深刻な表情をした音を要求をしたり、片目つぶってウインクをしたり、その要求に応じるのにたいへんです。それが音楽会場でどんなに響くかは、どうぞ2月10日に新宿のオペラシティに来て聴いてください。リサイタルホールで午後2時です。
この間、TVでアーノンクールや、ノリントンの指揮による古楽奏法の音楽を聴きました。そしてその音楽の幅広さ、力強さにビックリいたしました。練習の場面もあり、「神への祈り」で本当に際限なく拡がり、高みに昇っていくところなど全く無限さを感じさせました。合唱はアーノンクールの指揮に包まれて天に昇っていくようでした。曲の終わりの「アーメン」など彼の指先は声が終わっても敬虔な静寂の奥底に限りなく引き込まれていきました。
そして私は目からうろこでMozartの楽譜(音楽)の読み方に新たな納得を得たのでした。

生きてるって、なんと素晴らしいことでしょう!!

そうして音楽会場に来てくださった方たちとその素晴らしい音楽を共感できるということは私のこの上ない歓びなのです。

またお便りします。
以上 おわり!

室井 摩耶子

2006-12-12

純情きらり・・・

久しくご無沙汰しました。

 近々、12月16日(土)21時より NHK『純情きらりスペシャル』に出ます。
多分、ちょこっとでしょうが見てください。
主人公が私と同じころに上野の音楽学校をめざしたということで ひっぱり出されました。
でも私はもうお年ですので「あのころの話」ですが・・・。
インタビューをしながら戦争のころを思い出してました。
学徒出陣は木の銃を抱える姿に胸が痛みました。

 目下、来年2月10日(土)のコンサート、新宿・東京オペラシティの演奏会の準備で毎日、モーツァルトとのランデブーに忙しい日々です。
是非、聴いてください。
来週はその闘いぶりをお知らせできるでしょう。

室井 摩耶子

2006-11-17

こんにちは!ご無沙汰致しました。

漸く音楽会も済んでひとごこちがついたところです。
外は晩秋になっていました。そうすると2月の音楽会が
眼の前で、ドッキリしてしまいます。。。ピアニストなんて遊ぶひまがなくて可愛そうだとおもいませんか?
またいずれ、続きを書きます。

室井 摩耶子

2006-10-12

前回の続きを・・・ PART2

「ピアノを弾いているシーンを」ということで私も今夢中になっているモーツァルトのAdagioの楽譜を広げました。モーツァルトは使う音符が少ないので、それで演奏するのが難しくなるのですが、この曲の最初の3つの音など一曲全部の楽曲の思想を暗示してます。どういう響きがその流れを表現するのかお話しながら音を出したのですが、スタッフの皆さんが耳を傾けてうなずいてくださったり笑ってくださったり、ピアノの下にひざをかかえて座り込んでいる助手の方まで眼を輝かして聴いてくださっているのを見て、私も本当にうれしくなりました。
でも皆さん、考えてみてください。7時間のビデオを4分半に縮めるのですよ。
私はちょっと緊張気味だったディレクターが大きいノートを抱えて実に当を得た質問を次から次えと繰り出していたのを思い出します。私も時々インタビューを受けるのですが、質問と答えというものは結構難しいものです。これだけの人数と時間とをかけて制作されるテレビというものに私は今までとはちょっと違った思いを抱くようになりました。
そしてビデオの山を踏み分け踏み分けキャリアを作っていくあの若いディレクターに幸あれと祈りたい気持ちです。

10月21日の音楽会まで、ブログは冬眠します。
皆さんお元気で! お忘れなく。

2006-10-04

前回の続きを・・・

ピン・ポン。
 
さて10時。若いピチピチしたお嬢さんのディレクターを先頭にドドッっと人の群れ、カメラや照明器具の箱などお玄関はいっぱいになってしまいました。テレビの取材って大変なものだなぁとただただ呆れるばかりでした。

取材が始まって私が感心したのはカメラマンのおじさんでした。
(85歳の私が人をおじさん呼ばわりするのは失礼ですが、世の中には「頼りになるおじさん」方がいらっしゃるものです。)
おっしゃること、シーンの設定、その他その他の指示が本当に素晴らしいのです。若いディレクターの方を振り向いて「台本通り動いてくれるじゃない」などとニヤリとなさるところなど、キャリアに裏打ちされた行動は見事に決まっていました。構成のため(といってもOAは4分半)あらゆる条件を考えてそのとき困らないようにシーンを用意する。それもカメラマンのキャリアの厚さを感じさせました。
話の構成は必ずしも予定通りにはいかないものでしょうし、どの方向にいっても困らないというのは至難のわざだと思いました。あとでディレクターが「もう足元にビデオの山ですよ。それも私の宝の山で…」とおっしゃっていらしたのを本当にそうだろうと思いました。
そして感心したのはスタッフの皆さんが若いディレクターをサポートして育てようとしている雰囲気、温かい空気が部屋に満ち溢れている事でした。

次回に続きます。。。